夏場などに肌を露出したとき、ちらっと見えるワンポイントなタトゥーはもはやオシャレの一環と言って良いほど普及しています。

未だに日本では年配の方を中心に「反社会的な勢力が入れるイレズミ」「ギャングのするもの」といったイメージは根強いですが、海外からも情報が多数入る昨今ではじょじょにそういった意識も薄れ、墨を入れることはかなり一般的となっています。

恋人との絆を深めるためおそろいで入れたり、自分の信念を彫ったり、大好きな詩やアーティストを身体に刻んだりと楽しみ方もさまざまです。

とはいえ、プールや公衆浴場で使用を断られるなど意外に行動を制限されてしまうこともでてきます。

そして、美容に関してもタトゥーを入れていると困る場面があるのです。

それが、「脱毛をするとき」です。

よく「墨が入っているとできない」という話を聞きますが、それは半分本当で半分間違いです。

どういうことなのか、まずは除毛の種類から見ていきましょう。

エステサロンやクリニックで現在一般的に行われている除毛法は、主に「(医療)レーザー法」と「光(フラッシュ)法」がほとんどです。

費用も比較的に安く済み、施術にかかる時間も短めで痛みも少ないととても優れた方法です。

そのため多くのサロンで採用されているのですが、これらの方法はレーザー(光)を皮膚に当て、その皮膚の色の濃い部分を「毛がここにある」と認識して焼くことで処理しています。

そのため、タトゥーが入っている部分に照射してしまうとレーザーは「この色の濃い部分を全部焼かなきゃ」とその全域にレーザーが反応してしまい、皮膚の表面がやけどを起こしてしまったり、彫った部分がまだらに消えてしまったり、薄くなったりと大きな影響が出てしまうおそれがあります。

ちなみに身体の表面に濃いあざやほくろが多数ある場合も、同様の理由で施術ができないことがあります。

もしやけどが起これば施術した側が責任を負い、治療費を支払わなければなりません。

また彫った部分が消えてしまうと彫り直しとなり莫大な手間とお金がかかりますから、クリニックもサロンもそんな保証はしたくない、リスクを負いたくないのです。

そのためタトゥーがあるとこういった脱毛法を行っている場所では「おことわり」となってしまうのです。

一応、「墨の入っている部分から5~10cm離れた場所なら大丈夫」というクリニックはあるので墨以外の部分を施術することは可能です。

しかし当然それで残った部分はどうするのか、ということになりますから、ここで「ニードル法」の出番です。

レーザー法、フラッシュ法は色素に反応する方法であるため使えないのですが、ニードル法は毛穴の一つずつに極細の針を差し込み、毛根の先にある毛乳頭(毛を作る部分)を焼いて処理してしまうため皮膚に色素があっても問題なく行えます。

クリニックによってはレーザーよりおすすめしているところもあり、効果が高いと評判の施術法です。

ただ、レーザー法などより多少費用は高くなるうえ痛みもある方法ですのであまり広範囲にわたって行うのはおすすめできません。

タトゥーの大きさや色、範囲や部位によるのですが、まずはレーザー法で正常な皮膚の部分をしっかり脱毛してから残った墨の部分をニードル法で処置するのが一番賢い方法と言えそうです。

費用はかかりますが、ニードル法はもっとも効果が高くその後毛が生えてきにくい方法です。

墨を入れてしまった部分に関しては覚悟を決めてニードル法でキレイにするほうが良いでしょう。

最も良いのは、墨を入れる前に完全に脱毛を終わらせてしまうことです。

もう生えてこない状態であればどこにいくら墨を入れようが問題はありませんので、これから墨入れを考えている方は参考にしてください。

さて、ニードル法が良いのはわかったけれどもちょっと費用が高すぎて出来ない・・・という方には、ご家庭での除毛方法も選択肢として残されています。

ここで注意点ですが、「家庭用脱毛器」はそのほとんどがレーザーを使用しているため、墨が入っている部位に使うとやけどなどを引き起こす可能性があるため使用を避けましょう。

ではどうすればよいかと言うと、除毛クリームやワックスで少しずつ毛を減らしていくのです。

これらは一時的な脱毛と考えられていますが、気長に行うことで体毛はじょじょに薄くなっていきます。

またその際に肌を痛めないように保湿や紫外線対策はしっかりしておきましょう。

可能なら、イソフラボン(女性ホルモンに似た物質、豆乳などに含まれる)含有のクリームを使うと毛がふたたび生えてくるのを抑えることができます。

「抑毛クリーム」という名称のものもあるので、除毛と合わせてうまく使ってツルツル肌を目指しましょう。

カッコよさやオシャレさの代償としてさまざまな不便がつきまとうため、タトゥーを入れる・あるいは増やす前にはよく情報を集めてからが良いでしょう。